「香水=オシャレ」だと考えている人は少なくないはずです。
しかし、香水は使い方を一歩間違えると、オシャレどころか姫様に不快感を与えてしまうこともあります。「香り」は、見た目やコミュニケーションスキルと同じくらい、あなたの第一印象を大きく左右する重要なポイントです。上手く使うことができれば姫様の記憶に残る武器になりますが、間違った使い方をしてしまうと、印象がマイナスになってしまいます。
この記事では、香水を効果的に活用して姫様に良い印象を与える知識やテクニックを、初心者にもわかりやすく解説していきます。香水初心者のホストはもちろん、何となく正解が分からず使ってきたという方にも役立つ記事です。女性が好む香りの一覧等も用意していますので、ぜひ最後まで読んでいただき、香りを上手く使った集客に役立ててください!
ホストが香水を使うべき理由とは?
ホストという仕事は、数ある接客業の中でも特に「第一印象」が大切な職業です。会話の内容や見た目ももちろん大切ですが、あなたの第一印象を決めるのは目や耳からの情報だけではありません。人間は無意識のうちに、「香り」によって相手の印象を判断する傾向があることが分かっています。見落とされがちですが、「香り」が第一印象に与える影響は大きいのです。良い香りがする人は、それだけで清潔感があり、品があり、一緒にいると落ち着くという感覚を与える存在として、記憶に残りやすくなります。
①自分の存在を印象付けるため
香水を使う最大のメリットは、「あなたという人物を記憶に残すことができる」ことです。数多くのホストが在籍している中で、姫様に名前と顔を覚えてもらうのは簡単ではありません。しかし、香りは無意識に人の記憶に残るため、顔や名前を憶えてもらっていなくても、「この香りは前一緒にいて楽しかった〇〇くんだ」と思い出してもらうことができます。これは、他のホストとの差別化にも大きくつながります。
②心理的な効果を与えるため
香水には、心理的な効果もあります。フローラル系の香りにはリラックス効果があり、シトラス系は相手にエネルギーを与えることができ、ウッディ系は安心感や落ち着く空間を演出できます。つまり、香りを通して姫様の気持ちを自然とコントロールしやすくなるのです。緊張していた初回の姫様が香りによって少しホッとしたり、親しみやすさを感じたりすることもあります。
③身だしなみを整えるため
男性は特に、香水を上手く使うことで、身だしなみの意識が高い人という印象を与えることもできます。香水はただのオシャレではなく、自分を整えるツールのひとつです。髪型や服装と同じように、香りもプロ意識を示すポイントのひとつ。適切な香りを選び、節度ある量をつけていれば、それだけで気を配れる人という好印象を与えることができるのです。
とはいえ、香水をつけているからといって、それだけで好印象を与えられるわけではありません。香りはあくまでの「補助的なツール」であり、あなたの魅力を引き立てる役割です。香りが強すぎたり、周りの空気に合わない香水を使ってしまうと、それは逆に「自己主張が強い」「配慮がない」と捉えられてしまうこともあります。
だからこそ、香水は「使い方」がとても大切です。自分の好みだけを重視して香水を選ぶのではなく、戦略的に香りを使いこなせるホストこそ、多くのファンをつけることができるのです。
香水の基本的なつけ方と注意点
香水が、使い方によっては「武器」にも「毒」にもなることは先述のとおりです。ホストとして香水を効果的に活用するためには、基本的な使い方と注意点をしっかりと押させておくことが大切です。
香水をつけるべき場所
香水は、体温の高い場所に使うことで、香りが自然に広がりやすくなります。代表的なのは、「首筋」「うなじ」「手首」「耳の後ろ」などです。ただし、姫様と直接接する機会が多いホストの場合、首筋や胸元などの香りが広がりすぎる場所につけてしまうと、香りが強すぎて不快な印象を与えてしまう恐れもあります。さりげなく香らせる手首の内側などがおすすめです。
香水の量
香水は少量でも十分に香ります。1~2プッシュ程度が適量で、それ以上つけると香りが強くなりすぎてしまいます。普段あまり香水を使わない方は、つい多くつけすぎてしまいます。香りが強くなりすぎると、良い印象を与えるどころか、近くにいるだけで気分が悪くなると思われかねません。特にホストクラブでは、シャンパンやお酒、姫様の香水の香りなども混ざるため、香水の香りは控えめにしておくのがスマートです。
また、香水を「こすってなじませる」という行為もNG。手首に香水をつけた後に、こすり合わせてしまう人がいますが、これによって香りの成分が壊れてしまい、本来の香りが変わってしまうのです。軽く1プッシュした後は、自然に乾くのを待つか、そっと手で包みむようになじませるのが正解です。
香水をつけるタイミング
香水は出勤前に軽くつけるのが基本ですが、勤務開始までに少し香りが飛んでしまっている場合、再度軽くつけ直すのもOKです。ただし、その際は周囲に香りが広がりすぎないよう注意しましょう。お店の更衣室などに香りがこもってしまうと、他のスタッフの迷惑になりかねません。
「香りの相性」についても考えることが大切です。香水同士はもちろん、整髪料やボディソープ、柔軟剤との香りがブルカることもあるため、普段使っているものとの組み合わせも確認しておくと安心です。
香水を使うときの最大の注意点は「香らせようとしすぎない」ことです。香水はあくまでも「ふとした疑問に香るくらい」がベスト。自分が香りを感じすぎているようなら、それはつけすぎのサインです。姫様がリラックスして会話を楽しめる空間を作り出すことが最優先です。香りでその空間を妨げることがないよう意識しましょう。
このように、香水は正しくつけてこそその魅力を発揮します。マナーを守りながら香りを味方につけられるホストは、それだけで一歩リードできる存在になれるでしょう。
香水を上手く活用する方法
ホストとして活躍するために欠かせないのが、「姫様の印象に残ること」です。香水は、視覚や言葉では伝えきれないあなたの魅力を引き出し、相手の記憶に自分を刻むための最強ツールと言えます。ただ香りをまとうだけでなく、「どんな風に」「どんな場面で」香らせるかによって、その効果は大きく変わります。
まず意識をしたいのが、香り=あなた自身のイメージになるということです。人は五感の中でも特に嗅覚が記憶に結び付きやすいと言われており、ふとした瞬間に香った匂いで過去の思い出がよみがえることも珍しくありません。つまり、自分の香りを上手く演出できていれば、「一緒にいると落ち着く」「また会いたい」と感じてもらえる可能性が高まるのです。
例えば、初めての接客やフリーの姫様を対応する場合は、だれにでも好かれやすい香りを選ぶと効果的です。せっけん系やシトラス系など、自然で軽やかな香りは、初対面でも不快感を与えにくく、多くの女性から好印象を得やすいです。
逆に、指名のある姫様や比較的仲の良い姫様との時間には、少しだけ個性を出した香りを使ってみるのもおすすめ。甘いバニラ系やウッディ系など、ほんのり色気を感じさせる香りをまとうことで、特別感を与えることができます。
また、香りのタイミングも大切です。姫様の入店時にふわっと香ることで、第一印象を強く残すことも効果的ですが、実は別れ際に香らせる方がより記憶に残りやすいと言われています。別れ際にさりげなく香った香水の香りが、その日の思い出とともに姫様の記憶に残り、次の来店のきっかけになることもあります。
さらに、香りを自分だけの武器にする工夫もおすすめです。
例えば、特定の香水を「自分の定番」として使い続けることで、「〇〇くんの香り=この香り」として覚えてもらえるようになります。このように認識してもらうことで、姫様との心理的な距離を縮めるきっかけにもなります。
ただし、香りに頼りすぎないことも大切です。香水はあくまであなたの魅力を引き出すためのプラスαであり、メインはあなたの人柄や接客スタイルです。香りに頼るのではなく、香りを活かすというスタンスを忘れないようにしましょう。
香水を上手く活用することで、あなたの魅力を何倍にも広げることができます。香りとは、ときに言葉を超えて感情に働きかける力を持つものです。自分の個性と場面に合った香りを選び、タイミングよく使うことができるホストは、自然と姫様の記憶に残る存在となるでしょう。
女性が好むホストの香水
どんなに自分が気に入っている香水でも、それが相手に好まれるものでなければ、香水を使うことが逆効果になってしまうこともあります。特に香りは、人によって好き嫌いが分かれやすい要素です。そのため、「自分が好きな香り」よりも、「女性が好む香り」を基準に選ぶことが、接客業であるホストにとっては非常に重要です。
ここから、女性に好まれやすい香りを紹介します。
せっけんやシャボン系の香り
女性から絶対的に支持をされているのがこの香りです。まるでお風呂上りのような清潔感を感じさせる香りは、男女問わずに誰にでも受け入れられやすく、「優しそう」「一緒にいて落ち着く」という好印象を与えることができます。特に初めて会う姫様や、香水慣れしていない方に対して無難かつ効果的なチョイスと言えます。
シトラス系
フレッシュで爽やかな香りであるシトラス系も、人気度の高い香りです。レモンやオレンジなどの柑橘系は、軽やかで鼻に残りにくく、相手に「さわやか」「親しみやすい」というポジティブなイメージを与えてくれます。どのような香りが好みかわからないような相手と接する際は、シトラス系を選んだら間違いありません。
バニラ系の甘い香り
バニラ系の重めで甘い香りは、色っぽさを演出したい場面での利用がおすすめです。しかし、「甘い香りが好き」「色っぽくてドキドキする」といった肯定的な声もある一方で、「香りが強すぎて酔ってしまう」というマイナスな意見も出やすい香りです。
これらの甘くてセクシーなモテる男の香水は、使いタイミングや量がカギとなります。すでに仲の良い姫様や、雰囲気のある時間を過ごす際など、すでに関係が築けている場面で少量を使うことで、特別感や色気を演出することができます。
これらの香りは女性からの人気が高い香りですが、大切なのは「香水をつけています感」を出しすぎないことです。香りが強くなりすぎると、「香水に頼りすぎている」と感じさせてしまうことがあり、逆に印象を下げてしまいます。ふと動いたときに香るくらいの自然な香り立ちが理想です。
また、季節によって香りを使い分けるのも、できるホストのポイントです。夏場は軽めのシトラス系やミント系、冬場は少し落ち着いたウッディ系など、香りにも季節感を持たせることで、よりセンスのある印象を与えることができます。
香水を使った印象アップのテクニック
香水は、ただ「いい香りをまとえばいい」というものではありません。使い方次第で、あなたの印象は大きく左右されます。ホストという仕事において、第一印象・余韻・記憶のすべてに香りが関わってくるため、効果的な活用法を知っておくことで、あなたの魅力を最大限に引き出すことができます。
①第一印象を香りで演出する
人は出会って数秒で相手の印象を決めると言われています。ホストクラブという非日常空間では、視覚・聴覚と並んで「香り(嗅覚)」も強力な武器になります。
例えば、せっけん系やシトラス系の香水をさりげなくまとうことで、「ちゃんとしていそう」「近くにいて安心する」という好印象を与えることができます。
香りがあなた自身のイメージを補強してくれる役割を果たすため、第一印象でプラスになる香水選びは非常に重要です。
②最大のテクニックとなる「さりげなさ」
香りは目に見えないからこそ、強すぎると違和感や不快感につながりやすいものです。そこで意識したいのが、「ふとした時に香る」こと。
香水は首や手首など動きのある部位にワンプッシュするのが基本ですが、それに加え、空中にスプレーしてその中をくぐるというような使い方もおすすめです。こうすることで、香りがふんわりとまとまり、接客中に自然な香り立ちを演出できます。
また、服の内側に少量スプレーするのもおすすめ。体温でじわっと香りが立ち、近づいたときだけにほのかに香るような演出ができます。
③自分の「香りアイコン」を作る
香水を自らのブランディングに取り入れるのも、ホストとしての印象アップに効果的です。毎回違った香りを使うのもいいですが、「〇〇くんと言えばこの香り」と覚えてもらえるような「香りのアイコン」を持つことも、ファンを増やす重要な要素になります。
香りは記憶に結び付く傾向にあります。印象に残る香りを武器にすることで、合っていない時間にもあなたの存在を思い出してもらいやすくなります。
④TPOに応じて使い分ける
香りは場面や相手によって正解が変わります。香り自体が素敵な香りでも、使う場面を誤ってしまうと、香りの良さがなくなってしまうどころか、香り自体が毒になってしまうこともあります。TPOを意識して使い分けることも、ホストとして使えるようになりたいテクニックの一つです。
香水は、記憶に残る名刺のような存在です。ほんの少しの工夫で、相手の記憶にしっかりと残り、また会いたいと思わせることができる力を持っています。香水の種類だけでなく、つけ方、タイミング、分量にまでこだわることで、印象アップにつなげていきましょう。
香水は、ホストにとって「身だしなみの一部」であり、「自分を演出するツール」です。ただオシャレのためにつけるのではなく、お客様に安心感や好印象を与えられるよう、香りを味方につけることが大切です。
香りは目に見えない分、ごまかしがききません。だからこそ、正しく使いこなすことができれば、あなたという存在を記憶に残す強力な武器になります。
「香水=オシャレ」では終わらせないように、自分らしさを最大限に表現できる香りを探してみませんか?