指名被り・メンヘラ・ストーカー…ホスト界のリアルトラブル集

指名被り・メンヘラ・ストーカー…ホスト界のリアルトラブル集
華やかに見えるホストクラブの世界ですが、実はその裏で“感情のぶつかり合い”が起きることもあります。
数字、恋心、嫉妬、そして承認欲求——。
今回は、ホスト業界で実際に起こりやすい3つのトラブルを通して、“夜のリアル”に迫ります。
— 指名被り:友情も壊す“数字の戦争” —

「同じお客様を担当していた」「知らぬ間に同じ姫を担当していた」——。
ホストにとって、“指名被り”はとても繊細な問題です。
どちらが本命で、どちらが営業なのか。
お客様の気持ちはもちろん、店内の空気まで変えてしまうことがあります。

ときには売上をめぐる競争が、仲の良かった同僚との関係にヒビを入れることも。
しかし、本来大切なのは「冷静に話し合うこと」と「信頼を保つこと」です。
トップで活躍するホストほど感情に流されず、数字は競っても人間関係は壊さないように努めています。
— メンヘラ化する姫:“愛されたい”が止まらない —

ホストクラブは恋愛感情と営業トークが交差する世界です。
お客様(姫)にとって“推し”のホストが唯一の支えになることもあります。
ですが、「愛されたい」「忘れられたくない」という思いが強くなりすぎると、関係が一気に不安定になることも。

LINEの既読スルーやSNSの投稿一つで、感情が大きく揺れる。
そんな時こそ、ホストに求められるのは「優しさ」と「距離感のバランス」です。
思いやりながらも依存を生まない接客こそ、長く信頼されるホストの条件といえます。
— ストーカー化する関係:一線を越える危険信号 —

“愛”と“執着”の境界は、ほんの紙一重です。
来店を断られてもお店の前で待つ、SNSで監視する、家の前まで来てしまう——。
ホスト業界のトラブルの中でも、“ストーカー行為”は最も深刻な問題です。

もし危険を感じたときは、「一人で抱え込まないこと」が大切です。
店の上司や同僚、時には警察などの第三者に早めに相談することで、精神的な負担を減らすことができます。
また、店舗全体で「トラブルを共有し、守り合う体制」をつくることも、予防につながります。
— トラブルを防ぐために必要なのは“線引き”と“信頼” —

ホストという仕事は、人の心と深く関わる職業です。
だからこそ、トラブルを完全になくすことは難しいかもしれません。
ですが、ルールと信頼を守ることで、関係を健全に保つことはできます。

誰かを傷つける恋より、誰かを救う会話を。
誰かを縛る接客より、誰かを笑顔にする時間を。
夜の世界を生きるホストたちにとって、それこそが“プロフェッショナル”である証なのです。