新人ホストが最初につまづきやすいポイントのひとつが、「飲み直し」です。初回はすごく盛り上がったのに、思ったように飲み直しに繋がらず、気づけば姫様が他の担当を指名していた・・・。という経験は、多くの新人ホストが一度は通る道です。
でも実は、売れているホストほど「飲み直しの仕組み」を正しく理解し、その場の空気や姫様の心理を読み取りながら、自然な流れで誘っています。飲み直しは、ただの追加料金ではなく、姫様があなたを選ぶかどうかを判断する最初の関門です。だからこそ、飲み直しを理解し、上手く使いこなせるかどうかで指名の伸び方は大きく変わります。
ここからは、飲み直しの意味、使い方、心理のつかみ方までを新人ホストにも分かりやすいように解説します。今日から実践できる内容ばかりなので、ぜひ参考にしてください!!
飲み直しとは何か?意味とホストクラブの基本システム
飲み直しとは、初回料金で来店した姫様が、このホストともっと話してみたいと感じたときに、追加料金を支払って本格的な接客に進むステップのことを指します。初回はあくまで「体験」であるのに対し、飲み直しは初回の先にある「選択」の段階です。姫様があなたを担当の候補として意識し、もう少し深く知りたい。と判断したときに進めるステップです。つまり飲み直しは、あなたが姫様から興味を持たれた証でもあり、本指名へとつながる重要な第一歩なのです。
初回との違い
初回と飲み直しを比べると、料金体系だけでなく、席の雰囲気や話す内容まで大きく変わります。初回は値段が安く、複数のホストとテンポよく話をするため、姫様自身もなれない空気の中で緊張していることが多い時間です。深い会話をするというよりは、「楽しい」「賑やかだ」と感じてもらうことが目的で、この店にまた来てもらうための第一段階と言えます。
一方飲み直しでは、落ち着いた雰囲気であなたと姫様がしっかりと向き合う時間になります。初回と比べると姫様もリラックスしやすく、あなたの内面や価値観、話の聞き方といった人柄が伝わりやすくなる時間です。姫様はその中であなたが「安心できて話しやすい相手なのか」「このホストにお金と時間を預けてもいいのか」を判断しています。
基本用語と流れ
独自のシステムや用語を理解していないと、せっかく良い雰囲気になっても案内でつまずいてしまい、姫様に「曖昧なホストだ」という印象を与えてしまいます。初回はお試し来店、飲み直しはその先へ進む第一歩、場内指名は仮の指名、本指名は正式な担当。このシステムを自信を持って説明できるだけで、姫様から見えるあなたの印象は大きく変わります。この人なら不安なく楽しめそうという安心感は、売れているホストほど自然に作り出している要素です。
飲み直しは、追加料金が発生するシステム以上の意味を持つものです。姫様にとっては、「もう一歩このホストに踏み込んでみよう」という判断をした瞬間であり、ホストにとっては本指名への大きなステップです。ここを正しく理解しているかどうかで、初回接客の濃度や誘い方の自然さが大きく変わり、最終的な指名獲得率にも直結するのです。
飲み直しが指名につながりやすい理由
飲み直しが成立した時点で、姫様の中にはすでに「あなたをもっと知りたい」という気持ちが芽生えています。この段階が指名に直結しやすいのには、はっきりとした理由があります。
①心理的な距離が一気に縮まるから
初回ではどうしても賑やかさやバタつきがあり、姫様も緊張して本心を出しにくい状態です。しかし飲み直しに進むと、席は落ち着き、姫様との距離が一気に縮まります。
緊張がほぐれ、あなたと真剣に向き合う時間が増えれば、この人と話すのが心地いいという感覚が生まれます。その安心感こそが、指名の最初の決め手になります。
②あなたの魅力を深く伝えられるから
初回での会話はどうしても自己紹介の延長のような会話になりがちですが、飲み直しに進むと、あなたの価値観や考え方、言葉選び、話の聞き方など、より本質的な魅力が伝わりやすくなります。
姫様は想像以上にホストを観察しており、「この人なら信頼できそう」「もっと話してみたい」という判断を、細かい仕草や言葉から感じ取っています。飲み直しは、その判断を後押しする深い会話ができる時間なのです。
③姫様の中であなたの優先順位が確定するから
飲み直しに進んだ時点で、姫様の中では「他のホストよりもあなたが一歩リードしている」という状態になっています。この段階の接客次第で、次回来店の理由、そして本指名までの流れがほぼ決まります。
姫様はホストクラブに来るたびに、毎回ホストを比べており、次に誰に会いたいか、お金と時間を誰に使いたいかを無意識に選んでいます。
飲み直し中で好印象を残すことができれば、あなたの優先順位は確固としたものになり、本指名へと自然につながっていくのです。
飲み直しを自然に成功させるための「心理のつかみ方」
飲み直しは、強引に誘ったからと言って成立するものではありません。姫様が「このホストなら安心できる」と感じて初めて、自然な流れで成立します。そのためには、初回の段階から姫様の心理を丁寧につかむことが欠かせません。
①初回で「安心・楽しさ・特別感」を感じてもらう
飲み直しの成功率は、実は初回の段階でほとんど決まっています。姫様が求めているのは、無理に盛り上げるような会話ではなく、安心感や気を使わなくていいと思える空気です。
安心感を与えることで、姫様は警戒心を下げ、あなたをより素直に見てくれます。そこに少しの楽しさや、他のホストとは違う特別感が加われば、もう少し話したいという気持ちが自然と生まれます。
初回の短い時間でどれだけ姫様をリラックスさせられるかがカギとなります。
②もっと話したいと思ってもらえる話し方を意識する
初回の会話では、無理に深い話をしようとする必要はありません。しかし、姫様の話を丁寧に聞く姿勢があるホストは、自然と飲み直しに繋がりやすくなります。
姫様は、話を引き出してくれるホストに好感を持ちやすく、不快なほど踏み込んでこない距離感を心地よく感じます。もっと話したいな。と思ってもらうことができれば、飲み直しは無理なく成立します。
③誘いは「理由+軽さ」がベスト
誘い方は、強く押すほど成功率が下がります。一番効果的なのは、理由を添えながらでも軽いトーンで誘うことです。
例えば、「今日はゆっくり話せなかったから、少し俺の席来る?」といった自然な誘いがベストです。
姫様は、料金やシステムに対して不安を感じている場合もあります。誘うときは雰囲気だけで押さず、料金もシンプルに説明し、不安を解消してあげることが大切です。
飲み直しは押せば通るものではなく、姫様の心が自然に動くような接客から生まれるステップです。安心感と会話の心地よさを感じてもらえれば、無理のない形で飲み直しに繋がり、本指名への道筋が一気に開けます。
飲み直し後のフォローが指名定着のカギ
飲み直しが成立した瞬間は、姫様があなたに少し心を開いたタイミングです。この直後のフォローが丁寧かどうかで、本指名につながるかが大きく変わります。ここからは、追いかけるのではなく信頼を育てる意識が大切です。
①次の来店につながるさりげない理由を作る
飲み直し後は、姫様の気持ちがまだ前向きな状態です。このタイミングで、次につながる小さな一言を添えておくと、来店の導線になります。「さっきの話の続き、また聞かせてね」など、自然で負担のない言葉が効果的です。押し付けず、姫様自身にまた行きたいと思ってもらうのが理想です。
②距離を詰めすぎないこと
新人ホストが失敗しがちなのは、飲み直し後に急に距離を縮めようとすることです。長いLINEや重い営業などは、せっかくの好印象を壊してしまいます。飲み直しは距離が「ほんの少し近づいた瞬間」であり、一気に踏み込む場面ではありません。姫様のペースに合わせ、落ち着いたやり取りを続けることが、信頼につながります。
飲み直しは指名への大きな一歩であり、その後のフォローが丁寧なホストほど、結果を出すことができます。軽い感謝、自然な導線づくり、無理をしない距離感。これらを意識するだけで、姫様はまた会いたいと感じやすくなり、次の指名へとつながっていきます。