ホストとして仕事をしていると、毎日のようにたくさんの姫様と接します。仕事内容や好きなもの、最近あった出来事など、話題は人によって様々です。そのため、2度目の来店があっても、「前にどんな話をしたっけ?」「好きな食べ物を聞いたはずなのに思い出せない」という経験をしたことがあるホストも多いはずです。
姫様の立場に立てば、自分が話した内容を覚えてもらえているのは嬉しいことです。「この前言ってた仕事、上手くいった?」「好きって言ってた〇〇食べてみたよ」などと、何気ない一言から「ちゃんと自分の話を聞いて、覚えていてくれたんだ」と感じてもらえることもあります。こうした小さな積み重ねが、信頼関係を築き、次の指名や来店に繋がっていきます。
といっても、売れるホストが姫様の情報をすべて頭の中に記憶しているというわけではありません。大切なのは、覚えておくべき情報を整理し、自分なりの方法で管理することです。
ここからは、売れるホストが姫様のどんな情報を覚えているのか、忘れないためにどのような努力をしているのか、そして、覚えた情報をどう接客に活かすのかまで詳しく紹介していきます。
なぜ姫様の情報を覚えることが大切なの??
姫様の情報を覚えておくことは、ホストとして信頼関係を築いていくうえでとても大切です。もちろん、名前や誕生日を覚えておくことも重要ですが、覚えるべきことはそれだけではありません。接客中に話していた些細なことや悩んできたことなど、ちょっとしたことを覚えているだけでも、姫様からの印象は大きく変わります。
例えば、前回の来店時に「近々大切な仕事がある」と話していた姫様に対して、次に会った時に「この間の仕事、上手くいった?」などと自然に聞くことができれば、「この人はちゃんと自分のことを覚えてくれていたんだ」と感じてもらいやすくなります。反対に、毎回同じ質問をしたり、以前話した内容を何度も聞き直したりすると、「自分にはあまり興味を持ってくれていないのかな」と感じられてしまう可能性もあります。
また、以前話した情報を覚えていることで、会話を毎回ゼロから始める必要がなくなり、前回の話題から自然に続きを広げることができるため、会話にも深みが出やすくなり、少しずつ距離を縮めやすくなります。
ホストの接客は、派手な演出だけが、「また来たい」と思ってもらうきっかけではありません。「自分のことを覚えてくれている」「また0から話さなくても、前回の続きで話ができる」「自分に興味を持ってくれている」と感じてもらえる小さな積み重ねも、次の指名や来店に繋がる大切な接客の一つです。
売れるホストは姫様の何を覚えている??
姫様との信頼関係を築くためだからといって、接客中のすべての会話を覚えておくことは不可能です。大切なのは、次の接客や会話に繋がりそうな情報を中心に覚えておくことです。
では、売れるホストは具体的にどのような情報を把握しているのでしょうか。まずは、姫様について覚えておきたい代表的な情報を紹介します。
基本的なプロフィール
名前や誕生日、従事している仕事などの基本的なプロフィールは、必ず覚えておくべき情報です。特に、接客中に「何と呼ばれたいのか」は接客にも直接関係するため、早めに覚えるようにしましょう。
ただし、覚えたい一心で初回の接客ですべてを聞き出そうとする必要はありません。質問ばかりを続けてしまうと、面接のようになってしまいます。自然な会話の中で聞き出した情報を少しずつ覚えていくことが大切です。
好きなもの・苦手なもの
好きな食べ物やお酒、音楽、趣味なども覚えておくと、次回以降の会話に活かしやすくなります。また、好きなものだけでなく、「苦手なもの」にも注目してみましょう。例えば、苦手なお酒や特定の話題、苦手な雰囲気など、人によって好みは異なります。
相手の好きなもの、嫌いなものを知ることは、より居心地の良い接客を考えるヒントにもなります。
悩みやその時の気持ち
仕事や人間関係で悩んでいた、最近疲れていた、嬉しい出来事があったなど、その時の姫様がどのような気持ちだったのかも覚えておきたいポイントです。ただし、悩みやプライベートな話はデリケートな情報でもあります。姫様によっては、触れてほしくないと思われることもあるでしょう。覚えているからと言ってむやみに話題に出すのではなく、姫様の様子を見ながら触れる話題を考えることが重要です。
売れるホストを目指すのであれば、覚えておく情報の数を増やすことだけを意識するのではなく、次に会ったときに相手に心地良い空間を提供するために役立つ情報は何か、という点に絞って、覚えておくべき情報を選別しましょう。
姫様の情報を忘れないための5つのコツ
売れているホストが全員、記憶力に優れているわけではありません。姫様の情報を忘れないためのコツがあるのです。ここでは、そのコツを5つ紹介していきます。
✓ 忘れないためのコツ!
・接客が終わったらすぐにメモを残す
時間が経つほど、細かい会話は忘れてしまいます。接客後、できるだけ早いタイミングで印象に残った会話や次回に繋がりそうな情報を記録します。記録は完璧でなくて構いません。まずは箇条書き程度でも残せるようにしていきましょう。
・「重要な情報」に絞って記録する
記録は議事録ではありません。すべての会話を記録する必要はなく、あくまでも「次に会った時に話のネタにできるかも」と感じたことだけメモできたらOKです。すべてを記憶・記録しようとするのではなく、この話印象に残ったな。というものだけメモをするようにしましょう。
・単語ではなく、エピソードとセットで覚える
「猫好き」という単語だけではなく、「キジトラを飼っていて、よく写真を見せてくれる」などと、エピソードとセットで覚えておくと、より次の会話に活かしやすくなります。記憶の点と点を結ぶのがエピソードです。接客は記憶力のテストではないため、単語で覚えていたとしても、それが接客に活きなければ意味がありません。エピソードとセットで覚えられるように工夫をしましょう。
・来店前に前回の情報を見返す
メモは記憶をするためだけに取るものではありません。来店予定の前に、前回どんな話をして、今日は何から話そうかと事前に考えておくことで、接客の質は大きく変わります。
・接客をするたびに情報をアップデートする
好みや仕事、趣味、人間関係などは変化することがあります。いつまでも古いままのメモを頼りにしてしまうと、悪印象になってしまう可能性もあります。新しく分かったことや、メモの情報から変化があればその都度更新するようにしましょう。
売れるホストは、必ずと言っていいほど「姫様に関するメモ」を作っています。記憶だけで接客ができるようなホストはあまりいません。たくさん残す必要はないので、忘れないための習慣を作るようにすることが重要です。
覚えた情報を接客でどう活かす??
せっかく姫様の情報を覚えていても、それが接客で活きなければ意味がありません。売れているホストが接客の場面でどのように情報を活かしているのかを紹介していきます。
前回の話の続きを聞く
これが一番自然で使いやすい方法です。例えば、「今度旅行に行く」という話をしてくれた姫様が来店した場合に、「旅行どうだった?」と聞くことで、姫様に「覚えてもらえていた」と感じてもらうことができます。同時に、姫様側から話を広げてくれる可能性も高く、会話が途切れにくいというメリットがあります。
姫様の好きなものから話題を広げる
好きな食べ物、音楽、アニメ、旅行先などの情報を、楽しい会話のきっかけとして使います。「この間好きって言っていたアーティスト、新しい曲出してたね」などと会話を始めると、姫様も話を広げやすくなります。そのためには、姫様の好きなもの、好きなことについてはできるだけ覚えておくのがポイントです。
イベント事から話題を振る
誕生日だけではなく、大事な仕事がある日、旅行、試験など、姫様にとっての大切なイベントに注目します。タイミングに合わせた声がけができることで、姫様としては特別扱いをしてもらえているという感覚になりやすく、「気に掛けてくれている」という印象に繋がります。
姫様に合わせた接客方法を考える
覚えておきたいのは、出来事だけではありません。姫様がどのような雰囲気の接客を好んでいるのかを覚えておくことも非常に重要です。「静かに話すのが好き」「楽しい雰囲気が好き」など、これまでの接客から分かったことを接客そのものに反映させる接客方法です。
重要なのは、「覚えていることをアピールする」ことが目的になってはいけないという点です。「こんなにも覚えている」と見せるためではなく、姫様を理解してより良い接客をするために情報を使う、ということを意識するようにしましょう。
これは逆効果!姫様の情報を扱うときの注意点
姫様の情報を覚えているからと言って、なんでも使えばいいというわけではありません。覚えていたことが逆効果になってしまう事例をいくつか紹介します。
✅他の姫様と情報を混同してしまう
他の人の情報を誤って伝えてしまうと、かえって不信感を与えてしまいかねません。曖昧な記憶を無理に口にするよりも、自信がない情報は決めつけずに話すことが大切です。
✅デリケートな情報をむやみに話題に出さない
仕事の悩み、家族、人間関係などは、以前に本人から聞いた話であったとしても、毎回触れていい話題だとは限りません。「覚えている=話題に出していい」ではなく、その日の様子や会話の流れを見て、話題に出す・出さないの判断をするようにしましょう。
✅個人的な情報の管理・共有に注意する
姫様から聞いたプライベートな話を、他の姫様との会話のネタにしたり、不必要に周囲のホストと共有したりすることは避けるべきです。あくまでも自分と姫様の間の情報だけに留めておくようにしましょう。また、メモなどに情報を残す場合も、他人から簡単に見られないようにするなど、情報の管理方法にも気を配る必要があります。
姫様の情報をたくさん知っていることが、良い接客なのではありません。大切なのは、姫様から教えてもらった情報をどのように扱い、いつどのようなタイミングで使うのか、ということです。
記憶力より大切なのは「興味を持って話を聞くこと」
姫様の情報を覚えることの大切さや、忘れないためのコツを紹介してきました。しかし、売れるホストになるために大切なのは、なんでも完璧に覚えられる記憶力ではありません。それ以上に大切なのは、目の前の姫様に興味を持って話を聞くことです。
「次回のために覚えなければ」と考えてしまうと、情報を集めることばかりに意識が向いてしまい、面接のような質問攻めになってしまうこともあります。大切なのは、姫様が何を話したいのか、どんな気持ちで話しているのかを考えながら、まずはその場の会話を心から楽しむことを忘れてはいけません。
相手に興味を持って話を聞くことで、印象に残るエピソードも自然と増えていきます。最初からすべてを覚えようとする必要はありません。姫様一人ひとりと向き合いながら、少しずつ相手への理解を深めていきましょう。
まとめ
姫様の情報を覚えておくことは、ホストとして信頼関係を築いていくうえで大切な接客の一つです。名前やプロフィールだけでなく、好きなものや苦手なもの、以前話していた内容などを覚えていれば、次の接客でも自然と会話を広げやすくなります。
何より大切なのは、「情報をたくさん覚えること」を目的にしないことです。姫様に興味を持ち、その人のことをもっと知りたいという気持ちで話を聞くことが、結果として自然と相手を理解することに繋がります。
「前に話したことを覚えてくれている」という小さな嬉しさの積み重ねが、「またこの人と話したい」と思ってもらうきっかけになります。特別な記憶力に自信がなくても、日々の接客を振り返りながら、一人ひとりの姫様と向き合うことから始めてみましょう。