ホストクラブの「狙い撃ち」とは?新人ホストが知るべき基礎知識

ホストクラブの「狙い撃ち」とは?新人ホストが知るべき基礎知識
ホストクラブで耳にする代表的な用語のひとつが 「狙い撃ち」です。
特に、歌舞伎町や地方の大手ホストクラブでは日常的に使われているのが特徴です。
しかし、これからホストになりたい人や新人ホストの中には、狙い撃ちって何?どんなときに使われる言葉?と疑問を持つ人も少なくありません。
「狙い撃ち」の意味・由来・文化・注意点・使われ方・現場で活かすポイント をわかりやすく解説します。
ホストクラブで働くうえで知っておきたい知識がまとまっていますので、ぜひチェックしてみてください。
狙い撃ちとは?ホストクラブでの意味

狙い撃ちとは、「ひとつのドリンク(=ボトル)を一度に100万円以上注文すること」を指すホストクラブの業界用語です。
お店によっては、150万円以上・200万円以上・一撃300万円以上など、基準額が変わっている場合もあります。
お店によっては「レクイエムコール」「キラーコール」などの名称が使われることもあります。
いずれにせよ、狙い撃ちは 特別感・インパクト・店内の盛り上がりが最大化する瞬間でもあり、ホストにとってもイベントにとっても象徴的なシーンになりやすいのです。
狙い撃ちの由来はgroupdandy(グループダンディー)

ホストクラブでこの言葉が使われるようになった背景には、歌舞伎町のホストグループgroupdandy(グループダンディー) の存在があります。
当初から、100万円以上の注文が入ると山本リンダさんの『狙い撃ち』が店内に流れるという演出がありました。
このユニークな演出がホスト業界で話題となり、
「100万円以上の注文=狙い撃ち」
「高額な一撃注文=狙い撃ち」
として定着してきました。
その後、他のホストクラブでも似た演出が取り入れられ、店オリジナルのネーミングや基準額を設定しているケースもあります。
狙い撃ちはどんな場面で起きる?

狙い撃ちは、通常営業よりも イベント日に起こりやすいです。

誕生日イベント
ホストのバースデーは1年の中で一番売上を上げることができる日です。
この日に合わせて狙い撃ちをするお客様も多く、売上の記録更新が一気に起きやすいタイミングとなります。

昇格祭・周年イベント
役職が上がったときやお店の周年イベントなども狙い撃ちが起きやすい日です。
イベントが盛り上がってきたタイミングで注文されることが多いので、万全を期してイベントに挑みましょう。

ラストソング前
閉店間際に競い合いが起き、「ここで狙い撃ち入れたら今日のランキングが変わる」という場面が度々起こります。
そんな時に狙い撃ちが起こると、ドラマ性がありお店全体が沸く瞬間です。
狙い撃ちがホストにとって特別な理由

売上が一気に跳ね上がる
100万円以上の注文で売上が確定するため、新人でもランキングに入る可能性が高まります。
1回の注文で、給料も大きく変わるので、新人ホストにとってはホスト人生の起点にもなることでしょう。

店内演出で知名度が上がる
お店によっては照明・音楽・シャンパンタワー顔負けの演出が入ることもあります。
狙い撃ちが起きるホスト=人気があるホスト”として認知が広がります。

お客様との絆が深まる
高額注文は、ホストとお客様の信頼関係があるからこそ起こるものです。
特別な思い出として語られることも多く、担当としての絆が深まります。
2025年の風営法改正と「狙い撃ち」

2025年6月の風営法改正により、ホストクラブの営業指導が強化されています。
・お客様の経済状況を超えた注文の助長
・誤認を招くあおり行為
・過度な高額注文の推奨
・高額演出による心理的圧力
などが問題視されており、ホスト側に 慎重な接客姿勢 が求められるようになりました。

重要ポイント
狙い撃ち自体は “業界文化としての演出” であり違法行為ではありません。
しかし、以下の行為は絶対にNGです。

・無理な注文をさせる
・借金させて高額注文を誘導する
・嘘の見込みで煽る
・「これ入れないと恥」と心理的圧をかける

新人ホストほど、「売上を作りたい」気持ちが強いあまりトラブルになるケースが多い ため、節度ある接客が必須です。
新人ホストが覚えておくべき「狙い撃ち」3つの心得

狙い撃ちは“狙うものではなく、結果として起きるもの”
「あの子に狙い撃ちさせたい」という考えはおすすめしません。
信頼関係を育てた結果、自然に発生するのが狙い撃ちです。

見返りより「安心感」を与えること
高額注文は“安心して任せられるホスト”にしか起きません。
・連絡のレスの速さ
・約束を守る
・お客様の話を丁寧に聞く
といった基本が重要です。

演出より「感謝」を優先する
狙い撃ちを入れてもらった日は、店の盛り上がり以上にお客様へ感謝することが大切です。
お客様の期待を裏切らない姿勢が次の売上につながります。
まとめ

狙い撃ちは、100万円以上の高額注文という、ホストクラブならではの特別な演出です
発祥は groupdandy(グループダンディー) の演出で、そこからホスト業界全体に広がったものです。
しかし2025年の法改正後は、高額注文に関する接客にはより慎重さが求められています。
狙い撃ちは強要ではなく“関係性の結果”です。
お客様の安全を第一に、常に感謝を忘れない節度ある接客が信用を生みます。
狙い撃ちの知識を正しく理解し、健全で信頼されるホストとしてステップアップしていきましょう。

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