ホスト業界と聞くと、「学歴は必要ない世界」というイメージを持つ人が多いでしょう。実際にも、ホストクラブの求人で「大卒以上」「高卒以上」などという学歴のフィルターはほとんど見たことがありません。一般的に、ホストになるために学歴は必要ないという認識は間違っていません。
しかし、学歴を持ったホストが活躍する場合もあるというのが事実です。また、大学生として勉学に励みながらホストとして活躍する人も少なくありません。つまり、「学歴が無くても応募できる仕事だが、学歴を活かして活躍することもできる」業界なのです。
ホストには本当に学歴は関係ないのか??ここからは、この疑問について詳しく解説していきます。学歴がある人も無い人も、ぜひ最後まで読んでみてください。
ホストになるのに学歴は必要??
ホストクラブの多くの求人は、「大卒を募集」「高卒以上を募集」というように学歴については触れていません。つまり、学歴を必要としない求人が圧倒的多数を占めます。
他の一般的な仕事の求人サイトには、不問となっていたとしても、前提として「求める学歴」を記載する項目が存在します。一方ホストの求人サイトには、「求める学歴」を書く欄がそもそも存在しないことが多いのです。これは、各店舗の方針というよりも、ホスト業界全体として「そもそも学歴を必要としない」という前提を持っていることを意味しています。
そのため、法律で定められた「18歳以上(高校生は除く)」という条件さえクリアしていれば、中卒や高卒などの学歴に自信がない人でも迷いなく応募することができます。また、採用の面接で学歴について聞かれることもほとんどありません。もちろん、現役の大学生などで学業とホストを両立したい場合は、お店側もどれくらい勤務ができるのか、テスト期間など配慮が必要なことはあるか等を把握する必要があるため、学業の話をされることはあります。しかし、「最終学歴は何ですか??」といった質問がホストの面接で出ることはほとんどありません。
ホストの採用で重視されるのは、学歴よりも「人柄」や「やる気」、「清潔感などの見た目」です。高学歴でもやる気が感じられなければ面接には合格しませんし、学歴に自信がなくても、身だしなみを整えて面接に臨み、やる気を感じられる場合は合格します。ホスト業界では、学歴のような定量評価ではなく、やる気などの定性評価が重視される傾向にあります。
なぜホストは学歴より実力が重視されるのか
他の職種では、いわゆる「学歴フィルター」と呼ばれるものも存在する中、なぜホスト業界では学歴が重視されないのでしょうか。それは、ホストが「売上で評価される世界」だからです。
ホストクラブの評価制度は、そのほとんどを「売上」「指名」が占めます。極論を言えば、「売上さえ上げられれば学はあってもなくても関係ない」のです。勉強が苦手で高校を中退してしまったけど、人と話すことが得意でみんなから可愛がられ、大きな売上を上げているホストも大勢います。ホストの世界では、学歴と売上が結びつかないことも多いため、学歴は重視しないという傾向にあります。
また、ホストに年功序列制度はありません。結果を出した人が評価される、完全実力社会です。これも、ホストに学歴が重要視されない理由の一つです。学歴がある人が、学んだことを活かして売上を上げるパターンはあります。しかし、学歴だけで売上を上げることはできず、ホストとして売上を上げる努力が必要になります。努力を重ねて結果を出した人が正しく評価されるのがホストクラブの特徴です。学歴や年齢などで評価を決めるのではなく、実際に結果が出せた人を評価する世界であるため、必然的に学歴が重視されない構造になっているのです。
実は大卒ホストも少なくない理由
「学歴が不要な世界」だからと言って、決して「学歴が無駄になる世界」というわけではありません。学歴が求められていなくても、最近は「高学歴なホスト」も増えてきています。その背景を少しだけ紹介していきます。
大学生からホストを始める人増えている
近年では、大学生がアルバイトとしてホストを始めるというケースが増えてきています。他のアルバイトと比べても、頑張り次第では社会人と同じかそれ以上の金額を稼ぐことができるため、大学生の間でも人気のアルバイト先となっているのです。そのため、「大卒見込み」のホストも増えてきています。
元会社員からのホスト転身も増えている
大学を卒業し、一般企業に就職した人が、ホストに転身するケースも増えてきています。一度就職したら定年まで勤めあげる「終身雇用制度」が無くなりつつあり、転職先の候補に「ホストクラブ」が入ることもあるのです。一般企業からの転身者には「高学歴」と呼ばれる人も多く、ホスト界に大卒ホストが多くなってきている要因の一つとなっています。
安定よりも収入や挑戦が選ばれる
学歴を活かして大企業に就職し、安定した生活を送ることよりも、興味があったホストに若いうちに挑戦しようと考える若者も増えてきています。大学を卒業したら就職するのが一般的、と考えられていた時代とは違い、若者の大学卒業後の進路が多岐に渡るため、大学卒業→ホストクラブという進路を選ぶ人も増えてきています。
ホストで学歴が活きることもある
学歴があるからという理由だけで収入が増えたり、昇進できたりということは基本的にはありませんが、あなたの学んだことが活かせることは多くあります。
会話の引き出しが増える
学歴が高い人、勉強をしてきた人は、知識や経験が豊富なため、会話の引き出しが多い傾向にあります。もちろん、ただ高校を卒業しただけ、ただ大学を卒業しただけ、では意味がありませんが、過去に学んだ知識、経験したことが接客に活きる場面が必ず出てきます。ホストになったら今まで学んだことがすべて無駄になる。なんてことはありませんのでご安心ください。
SNSや文章作成が得意になりやすい
ホストとして売れるためには、SNSへの投稿やLINE等でのやり取りも必要です。特に大学に通っている、大学を卒業したホストは、大学の課題などで文章を書くことには慣れていることが多く、そうした経験がSNSの投稿を作成したり、姫様へメッセージを送ったりする際に役立ちます。
将来的な独立や役職で役立つ
ホストとしての勤務だけではなく、将来は店舗運営側に周り、ホストクラブを作っていくとなった場合にも、学んできたことが大きく役立つ可能性があります。特に大学で経営学などを学んでいる場合は、ホストクラブをどのように経営していくのかという道筋を立てやすく、幹部になってからゼロから学ぶ人と比べると差別化ができるでしょう。
このように、使い方次第ではホストでも学歴を活かすことができるのです。
学歴よりもホストに必要なもの
ホスト業界で「学歴」は重視されていないことは十分理解していただいているかと思います。では最後に、ホストとして学歴よりも重視されるものをいくつか紹介していきます。
素直さ
学歴はときに、素直さの邪魔になってしまう場合があります。学歴が高い人ほど、他の人からの指摘やアドバイスに素直に耳を傾けることができなくなってしまう傾向があります。ホストとして成功するためには、まずは先輩のアドバイスを素直に聞くという姿勢が必要不可欠です。
継続力
ホスト業界は完全実力社会であるため、売上を上げ続ける必要があります。一度売れれば安定した生活が送れるわけではなく、時代や傾向に合わせて努力をし続けなければなりません。たとえ売れない時期があったとしても努力を継続できる力が無ければ、ホストとして働くことは難しいでしょう。
相手を楽しませたい気持ち
ホストとして一番大切なのは「相手を楽しませたい」という気持ちです。どれだけ学歴が高くても、一緒にいて楽しくない人に会いに行こうとは思えません。不器用でも、楽しませようとしてくれているなと感じられれば、指名や売上に繋がっていきます。
学歴に自信がない人でも、素直に努力を継続でき、相手を楽しませたいという気持ちを絶やさずにいれば、ホストとして活躍できる可能性は十分にあります。
ここまでで見てきたように、ホストになるために学歴は必要ありません。実際に、中卒や高卒で活躍しているホストも大勢います。学歴がないからといって諦めなければいけない仕事ではないことは分かっていただけたと思います。
一方で、大学在学中や大卒のホストも珍しくありません。学歴が必要ない仕事だからとはいえ、学歴があってはできない仕事ではないからです。学校で学んできたこと、経験してきたことが無駄になるわけではなく、学歴がある人はある人なりに、他の人とは違う魅力を姫様に届けることができるのです。
一番重要なのは、ホストという仕事においては、努力や人間性が一番に見られる仕事であるという点です。学歴があるかないかそのものではなく、学歴があっても無くても、姫様を喜ばせるための努力ができたり、楽しませたい!!という気持ちを持っていることが重要なのです。
学歴の有無にとらわれず、努力を継続できるかどうか、誰かを楽しませたいという気持ちがあるかどうか、その判断基準で考えるようにしてみましょう。