有言実行
ーレオさんの現在のホスト歴は教えて下さい
系列のFIRSTでホストを始めて、ホスト歴自体は3年目くらいですね。自分がホストになったばっかりの頃に丁度コロナが流行り出しちゃったんですけど 笑
ー激動のタイミングでホストになった訳ですね
そうですね 笑
当時は本当にすごかったです。歌舞伎町に全く人が歩いていなかったですから。ホストクラブも勤務時間や勤務体系が変わって、うちも始めは自由出勤みたいな感じでした。
ーそのコロナ禍当時にOVERの出店を宣言されたとか?
そうですね。
ホスト1年目位で、ようやくコロナが落ち着き出して、勤務体系や営業時間が通常に戻ってきた頃に、今のOVERの社長に2年後の僕の誕生日に『新店としてOVERを出させてもらいます』って宣言したんです。
ーなかなか大きな発言ですよね、当時の売上からの自信もあっての発言だったんですか?
そうですね。
自分の感覚で2年くらいあったら代表になれるだろうなっていう確信があったので。丁度良いじゃないですか。誕生日でキリが良かったですし 笑
ー責任感ですか
そうですね。
どうにかしてあげたいなこの子みたいな 笑
遊び人
ーレオさんは昔から、現在のような兄貴肌を持っていたんですか?
いや、全然ですよ 笑
昔は本当に唯の遊び人でしたから、今も変わらないかもしれないですけど 笑
ー遊び人だったんですか 笑
それは本当によく言われます 笑
遊んできたっていう男の子たちいるじゃないですか。その子達とは比にならないくらい僕は遊んできたので、そこのアドバンテージは大きいと思いますね。
ーやはり、その経験は大事ですか?
ホストには大事だと思いますよ。コミュニケーションの部分であったり、女性に慣れている?部分であったり。
ホストってどっちかなんですよ。『とことん遊んでたきた子』か、『全然遊んでこなかった子』のどっちかが売れるんですよ。中途半端に遊んできた子ってどうしても小手先だけでやってしまう部分があるので、売れづらいみたいなところがあるんですよ。
ーなるほど、レオさんはとことん遊んできたタイプなわけですね
そうですね 笑
億PLAYER
ー今年、レオさんは『億』という大台に立たれましたが、その額を売り上げるのにもやはり計算があったんですか?
そうですね。
僕、顧客管理はそこまでする方じゃないんですよ。いわゆる本営とかあるじゃないですか。あそこまで、ガチガチの顧客管理とかって僕はしないです。僕の売り方としては、箱(店内)で全てを完結したいっていう考えで接客しています。店外、アフターは基本一切しません。
ーホストとして箱のみで完結させるというのは理想系ですよね? 簡単なことではないと思います
そうなんですよね。
ホストになりたての時に、一度だけ店外をしたことがあったんですけど、その子に『レオ君は外にいるとお店の時と全然違って面白くない』って言われたんですよ。その経験がちょっと尾を引いていて、そこから店外を一切しないっていう僕の営業スタイルが始まったんですよ。
ー生半可なことではなさそうです
そこでまた逆算して、店外をしない為にはどうしたらいいかを考え始める訳です。店外をしない為に、お店での満足度を高めることを考えます。
そうゆうのをひたすらに考えて、『この子の満足度を上げるポイントはどこなんだろう』とか、飲酒するお客様と飲酒しないお客様の満足度のポイントは全然違うので、それぞれに合ったお客様へのアンサーとか、対処法を全部用意するようにしていました。
他のホストってお客様は店外とかアフターを求めて来るものだと思って接客するので、『アフターでケアできるからいいや』みたいな。でも実際は違くて、箱での満足度が低いから店外とかアフターを求められるんですよ。そうゆう感覚の男の子って歌舞伎町では特に多いんです。店外、アフターをしないっていう僕の営業方法での限界が1億ちょっと位かなと思っています。
ーレオさんの考え方を全てのホストさんに突き詰めて行ったら、最強のお店が出来上がりそうですね
でもそれが本当に難しいことなんです。
なので、とにかくお店での満足度を上げなさいっていうのは常日頃から言っていますけど、なにせ経験が少ない子には失敗したらアフターとかでケアしなさいと伝えていますけどね。
ーマーケティングですね。そういった経営目線での考え方はどこで覚えられたんですか?
自分が店を出す決心をした時に、とにかく上の人の話を聞いたり、グループの統括にも頻繁に連絡をとってよくアドバイスをもらっていました。経営とかビジネス書も読み漁りました。
ーTwitterに書かれていた『マイナスなことは考えない、常にポジティブに』の文章は大切にされていることなんですか?
マイナスに考えてもしょうがないですからね。
うちの母親がそういう感んじの人だったんですよ。『なんとかなるっしょ精神で生きなさい』みたいな。
ー『なんとかなるっしょ』精神ですか
そうですね 笑
なんとかならない程やばい時って人間大体自力でなんとかしちゃうもんじゃないですか 笑
ー教育面で気をつけていることはありますか?
今はとにかく目線を合わせることを重視していますね。一度OVERで少し人が減っちゃった時期があったんです。その時は『目線を合わせる』より、自分の考え方、やり方を叩きこむだけでした。
時代の変化かわからないんですけど、今の子たちって目線を合わせて話してあげないと、どうしても圧に感じてしまうんです。
みんなよく、〇〇さんだから出来るとか〇〇さんだから、みたいな自分への言い訳を使う子が歌舞伎町で増えてきたので、そういう子達にも分かりやすい言葉であったり、関係性を築く必要があるんです。
ーレオさんてホストさんとしての独自色が強いですよね
人間味は強めかもしれませんね 笑
お客様にもよく言われます。こんなに人間味のあるホストはいないって 笑
ー人間味ですか、営業スタイルにもレオさんの独自性は現れているんですか?
本当はダメなんですけど、接客で自分の気分を出してしまうんですよ。わがままなんです。でもそれは『お金を使ってよ』っていうわがままではないんです。なんて言えばいいんだろう『空気感』の話なんですよね。だからお客様が入れるって言った時でも自分がいらない時はいらないって断ります。そうすると『それはホストじゃない』ってよく言われます。