ー個人の接客力だけじゃない。心を動かされたチームワーク
ゲスト出勤を振り返るなかで、唯さんが何度も口にした言葉がある。
それは「チームワーク」だった。
【僕らの森】で特に印象に残っているのが、お店全体で取り組んでいたイベントでの出来事。
キャスト同士が声をかけ合い、同じ目標に向かって気持ちをひとつにしていた姿が、今でも強く記憶に残っているという。
「みんなでやろうねって決めた日に、ちゃんと全員がそこに集中しているんです。それがすごく印象的でした」
誰か一人が頑張るのではなく、周囲を巻き込みながら、お店全体で盛り上げていく。
そんなチームとしての一体感は、唯さんにとって大きな刺激になった。
そして、その姿勢は普段の接客にも表れていた。
もともと唯さんが得意としているのは、お客様一人ひとりと向き合う一対一の接客。
相手との距離を縮めながら、個人として関係を築いていくスタイルだった。
しかし【僕らの森】では、複数人で会話を広げ、その場にいる全員を自然に巻き込んでいく接客が中心だったという。
「僕は初めましてのお客様ばかりだったんですけど、周りのキャストが自然に会話へ巻き込んでくれたんです。そこから仲良くなれるっていう接客の仕方は、すごく勉強になりました」
初めてのお客様でも、周りのキャストが会話のきっかけをつくってくれる。
一人では生まれなかった会話が広がり、自然とお客様との距離も縮まっていく。
そんな経験を重ねるなかで、唯さん自身にも小さな変化が生まれていた。
「人と話す回数は純粋に増えたと思います。【僕らの森】の子たちって、ずっと喋っているんですよ(笑)」
誰かが話し、誰かが聞くだけではない。全員が会話に参加して、その場の空気をつくっていく。
一対一の接客を得意としてきた唯さんにとって、新しい接客の可能性を感じる経験になった。